スノーカントリートレイル全体概要

スノーカントリートレイル全体概要

スノーカントリートレイル(以下SCT)は、雪国観光圏3県7市町村をつなぐ全長約307kmのロングトレイルです。古い街道や峠道などの古道、山岳の縦走路など変化に富んだコースになっています。
またSCTは、郷から郷へ、温泉地を巡るようにルートが設定されていますので、温泉で身体を休めてからまた次の温泉地まで、という“歩く旅”も楽しめます。さらにコース周辺には、社寺仏閣や棚田、果ては現代アートまで見所もたくさん!

全周踏破を目指す“スルーハイク”や“セクションハイク”はロングトレイルの醍醐味ですが、しかし温泉や歴史、グルメなどテーマに合わせてエリアをチョイスして歩くというのも、このSCTの楽しみ方のひとつです。

このウェブサイトでは、SCT道標記号A~Nの14区間ごとに道の状況や見所などをご案内しています。ハイクをする際の参考にして下さい。

トレイルは地図無しで歩くことは出来ません、こちらのページより詳細な地図をダウンロードしていただき、必ず地図とコンパスをセットで携行して下さい。
詳細な地図ではSCTコースを「山のグレーディング」を基準とし、難易度別に色分け表記してあります。また9cmサイズのSCTコース道標が設置してある場所も表記してあります。

SCT詳細地図サンプル

コースレベル

詳細な地図上にはコースを難易度別に色分けして表記してあります。
ご自身のレベルにあったハイクを心がけて下さい。

P:アスファルト又は砂利舗装
A:概ね整備済みで転んでも転落滑落の可能性は低い
B:急な登下降、道の分かりにくい場所、転ぶと転落滑落の恐れのある場所がある
C:ハシゴ・くさり場、雪渓・渡渉、ミスによる転落滑落、案内標識が少ない箇所がある

※体力度・難易度は山のグレーディングを基準とし、モデルコースはP・Aのみを初心者向け、B・Cを含むコースを中級者向けとしています。

SCTコースレベル色分け

SCTコース道標

コース上に9cmサイズの道標が設置してあります。

設置場所は詳細な地図をご確認ください。
歩く際は必ず詳細な地図とコンパス携行し、道迷いにお気を付けください。

SCTコース道標サンプル

SCTコース利用について

スノーシュートレッキングなど冬の楽しみ方の提案がある区間を除き、原則として無雪期のみとなります。
コース状況については各市町村にお問い合わせください。


エリア紹介

谷川岳登山指導センター~蓬峠分岐~林道入口【道標A区間】

標高1,529mの蓬峠を越えて新潟と群馬の上越国境での古くからの往来を感じることができる区間です。
また戦国時代末期、上杉謙信が関東出兵の際に使ったとされ、その後も上州と越後を結ぶ物流の重要ルートであった「旧清水街道」の一部を歩ける区間です。谷川岳山岳資料館から一ノ倉沢出合の間所々に残っている石垣に当時の様子を垣間見ることができます。

旭原~南魚沼市境~坂戸山登山口【道標B区間】

湯沢町の大源太キャニオンから南魚沼市の坂戸山を結ぶ区間です。
コースの途中に日本百名山のひとつ、巻機山が展望できるビューポイントがあります。

坂戸山登山道/坂戸山登山口~雷土新田【道標C区間】

南魚沼市の坂戸山、長森山、坊谷山の三山を結ぶ区間です。

坂戸山山頂から見える風景は絶景です。展望台から春と秋には雲海が見れます。
夏は米どころらしい田園風景も楽しみながら歩くことが出来ます。

大浦新田~吉田交差点【道標D区間】

中部北陸自然歩道「板木城跡こぶしのみち」を歩ける区間です。中世城郭の板木城跡の空濠跡を登り下りを繰り返しながら、大力山山頂へ。板木城跡、大力山山頂から眺望があり、南魚沼の城塞群も見れます。本格的な登山はちょっとという方にも楽しめる区間です。

吉田交差点~越後駒ケ岳 駒の湯山荘登山口【道標E区間】

魚沼市内と越後駒ケ岳 駒の湯山荘登山口を結ぶ区間です。国道352号線の樹海ライン沿いには歴史を感じる温泉があります。

越後駒ヶ岳登山道/駒の湯山荘登山口~小倉山~越後駒ヶ岳山頂~明神峠~駒の湯山荘登山口【道標F区間】

駒の湯山荘登山口から小倉山(標高1,378m)を登り、越後駒ヶ岳山頂(標高2,002m)に登頂し、明神峠(標高1,236m)を経由して駒の湯山荘登山口に戻る越後駒ヶ岳登山道の区間です。

歴史遺産「銀の道」の一部も歩ける区間です。

吉田交差点~小出公園~八色大橋~浦佐交差点【道標G区間】

魚沼市内とJR浦佐駅を結ぶ区間です。
小出公園から、藤権現、駒見山を経て山歩きをする日帰りコースは登山経験がない初心者でも存分に楽しめる区間です。

浦佐交差点~十日町市境~十日町駅【道標H区間】

浦佐駅と十日町駅を結ぶ区間です。昭和半ばまで生活道路として使われていた一村尾の峠道や舗装路、林道、トレイルをつないで魚沼丘陵を越えて行きます。

十日町駅~まつだい駅【道標I区間】

十日町駅とまつだい駅を結ぶ区間です。
この区間には文化庁より「歴史の道百選」に選ばれている古道「松之山街道」があります。松之山街道は、北国街道の高田(上越市)と三国街道の塩沢宿(南魚沼市)を結ぶおよそ19里余の街道でした。その一部区間に歩道・休憩場所が整備され、歴史に想いを馳せ、自然観察を楽しめる散策道としてよみがえっています。

まつだい駅~雁ガ峰峠~津南駅【道標J区間】

まつだい駅と津南駅を結ぶ区間です。
まつだい駅周辺には「大地の芸術祭」の作品群が点在しています。途中に日本三大薬湯のひとつ松之山温泉があります。
雁ガ峰峠を挟んで十日町市側には「松之山温泉スキー場」、津南町側には「マウンテンパーク津南スキー場」があり、スノーカントリートレイルのコースはその2つのスキー場の中を通過していきます。雁ガ峰峠とマウンテンパーク津南スキー場の上部にはそれぞれ展望スペースがあり、日本一の信濃川が作り上げた日本一の河岸段丘を望むことが出来ます。

津南駅~栄村境~小赤沢バス停【道標K区間】

津南駅と秋山郷小赤沢を結ぶ区間です。
見倉や結東の一部トレイルを除きほぼ舗装路の区間ですが、霊験あらたかな見玉不動尊、日本の原風景秋山郷、苗場山麓ジオパークの人気スポットを巡ることが出来ます。天然の吊り橋の下に広がる中津川渓谷の景観も絶景です。

小赤沢コース/小赤沢バス停~山頂~昌次新道/山頂部~平標登山口バス停【道標L区間】

栄村小赤沢と湯沢町苗場の火打峠を結ぶ区間です。
花の百名山とも言われる苗場山の山頂では大小無数の池塘や高山植物が楽しめます。
「苗場山」へ栄村側からは小赤沢ルートを、湯沢町側からは昌次新道を通って上ります。小赤沢~苗場山区間の距離に比べ、火打峠~苗場山区間の方が距離が長いので時間に余裕のある方は途中にある車ではいけない秘湯「赤湯温泉」に泊まってトレイルを歩くのも良いかもしれません。

平標松手ルート/元橋駐車場~9合目~平標山頂~永井宿入口【道標M区間】

新潟県湯沢町の火打峠と群馬県みなかみ町の永井宿を結ぶ区間です。
「花の百名山」平標山、三国山、旧三国街道を楽しむ事が出来ます。
平標山から三国山までの間は気持ちの良い稜線が続き、素晴らしい景色を望むことが出来ます。

三国街道は信濃・越後・上野(こうずけ)の三国が接する三国峠を越えることからその名がつきました。三国峠は関東と越後を結ぶ交通路として古くから利用されており、上杉謙信の関東遠征の際に重用されました。また、江戸時代に参勤交代には利用されるようになった歴史ある街道です。

永井宿入口~上毛高原駅~谷川岳山岳資料館前【道標N区間】

みなかみ町の永井宿と谷川岳山岳資料館を結ぶ区間です。
旧三国街道や利根川の諏訪峡、数々の温泉地を巡ることが出来ます。

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