理念
郷と郷をつなぎ、人と人がつながり、未来を紡ぐ。
上信越国境に位置する雪国観光圏は、世界的にも珍しい“人が住む豪雪地帯”です。この厳しい自然環境の中でも郷と郷、人と人がつながりながら永々と暮らしが営まれてきました。こうした雪国ならではの自然と文化を守り次代へと引き継いでいくことが私たちの使命です。とはいえ、自然や文化を守ることはイコール人を遠ざけること、ではありません。むしろ人が自然に気軽に入り親しむことを通じて自然環境を守る意識が芽生え、自然環境の保全につながると考えています。
圏域内に点在する山岳路や歴史ある古道をつなぐロングトレイル“スノーカントリートレイル”は、郷と郷をつなぎながら20カ所もの温泉地を巡ることができ、幅広いレベルの人が気軽に自然に入る機会を提供します。そしてトレイルを基点に人々の知恵をつなぐ場を設けたり、地域住民やボランティアがコース運営や環境保全に参加する機会をつくることで、来訪者と地元住民の主体的な参画も促していきます。このスノーカントリートレイルをつくることは、単に道をつなぐだけではなく、人と文化と自然をつなぐ交流の場をつくること、だと私たちは考えています。
私たちはスノーカントリートレイルによって、交流人口の増加による地域経済の底上げと、それを支える交流の場を継続的していくための体制づくりの両面から、100年後も雪国であるための持続可能な地域づくりを目指していきます。
体制
スノーカントリートレイル設置者
雪国観光圏推進協議会
コースの維持管理
雪国観光圏構成7市町村
新潟県 湯沢町・南魚沼市・魚沼市・十日町市・津南町
長野県 栄村
群馬県 みなかみ町
プロモーション
(一社)雪国観光圏 スノーカントリートレイル実行委員会
支援・助成
観光庁「官民協働した魅力ある観光地の再建・強化事業」
トヨタ財団「2012年度国内助成プログラム」
観光庁「2023年度サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業」